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16章:エンクロージャーの完成

魅力の解明

完全密閉形エンクロージャーの完成となりサイズを超えた超重量と長大な器が眼前に迫りその姿に深い感動が全身を震わせます。
造形はあきらかにプロである木工職人の手による光彩が放たれており、気高さも見え隠れしています。それは生命に満ちた物体にしら感じます。
悠然とした物体の佇まいは不思議な魅力に加え底知れぬ魔力の秘めた雰囲気しら受持っており、鍛えられた仕事に対してのみに授けられた物作りの精神がそこにあります。
完成の物体には頑固なほどの精神力と未知の創造力を感じ、同時に深い音楽への情熱も持つ合わせ秘めて居るような気配も感じとれます。
物体はユニットを装着しない状態で600kg近くにもなりその重量感が眼前に迫ってきます。
現場では*イースター島の石造モアイでも移動するかのような騒々しさが部屋全体を響かせます。
物体は4〜5名の職人によって丸形コロで少しずつ傾きを調整しながら所定位置まで移動している姿は圧巻とも言えます。
地に足がついてるのかとも想われる重量感、また等身大のその姿は美しく凛と佇む直立姿勢は*仁王像を想像させ眼の前に迫ります。
さらにエンクロージャーはその肌から伝わる木目密度のすばらしさに加え厚いフロントバッフルは樹齢400年にもおよぶヤチタモ単版、その木目の美しさには溜息すら洩れます。
装着前のユニット群にも仲間として笑みを漏らしているのではないかとさえ連想します。
物体は気高く完成度に満ちユニットの装着前でもすばらしい演奏が耳元に囁いてきそうな錯覚しら覚えてきます。
*イースタ島:南太平洋の東部にある島、1722年のイースタの日にオランダ人が発見、巨人石造モアイがある。
*仁王像[仁王立]:仁王像を左右に安置してある社寺の門、いかめしく力強い様相で立つ事。

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