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ENCLOSUREに使用された木部材の特徴

バッフル部材板
落葉広葉樹:タモ材使用[巾1000長さ7000単板]
タモはトネリコ属に入り大別してシオジ類とトネリコ類に分別します。
シオジ類にはヤチダモという木があり25m以上の大木に成長します。
一方トネリコ類は10m位しか成長せず中高木でトネリコやアオダモがあり、タモの仲間が多いのは日本の地形山河が複雑で四季の変化もあり別種が増えた理由です。
ヨーロッパやアメリカではホワイト・アッシュと呼ばれるセイヨウトネリコに集約します。
用途としては軽いわりに強い性質がある為、ホッケーまたスティック、野球のバット等にも利用されます。
世界的に有名なのはジオ・ポンティがデザインした超軽量椅子などがあります。
日本は狭い国でありながら国土の約67%が森林です。
世界でも類のない種類の木がたくさんあります。
大変に恵まれた環境下にありながら80%近くの森林が手入れすることなく全体がやぶのようになって放置されております。
歴史ある日本の木文化を見直し、新しい価値観を築く事も大事かと考えます。

側板
落葉広葉樹:ヤマザクラ材[バラ科サクラ属]厚さ60mmの単板加工、野生の代表的な木はヤマサクラ、有名なソメイヨシノは江戸末期江戸駒込みの染井村の植え木商いから始まった人工的雑種となります。
オオシマサクラ/エドヒガンというヤマザクラの亜種をかけあわせた雑種重厚な部類に属し、その重さの割には狂いのない良材でもあります。
鴨居や敷居に使用されています。
その性質はねばりがあって狂わないその特質を活かして、オルガン/バイオリンの弓等に使用されています。日本人と関係の深い木です。

裏板
キハダ材[落葉高木][ミカン科]厚50mm単板
樹皮は厚く内部は黄色葉は羽状復葉、樹皮を漢方で黄栢といい、苦味があり胃薬にも用いられています。
また黄染物にも利用されます。木材は家具/細工物等に使用されています。

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